回答と返答の違いとは?意味・使い分け・メールでの使い方を例文で解説

日本語・言葉
「返答」と「回答」は、どちらも相手に答えを返す場面で使うため、「メールではどちらを使えばいい?」「意味に違いはある?」と迷いやすい言葉です。

結論からいうと、返答は問いかけや要求などに答えを返すこと、回答は質問や要求などに答えることを表します。意味は重なる部分があり、いつでも明確に二つへ分けられるわけではありません。

たとえば、「確認してからお知らせします」は相手への返答とはいえますが、質問そのものへの実質的な回答にはなっていないと受け取られることがあります。

一方、「確認したところ利用できます」と伝えれば、質問に対する具体的な内容まで示した答えになります。

この記事では、返答と回答の意味の違いから、会話やメールでの使い分け、「ご返答」「ご回答」の丁寧な表現、返事・応答・返信・解答との違いまで、例文を交えてわかりやすく解説します。

「返事をください」と伝えたいときと、「質問への答えをください」とお願いしたいときの言葉選びも整理できるので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 返答と回答の意味の違い
  • 返答と回答を使い分ける目安
  • メールでの「ご返答」と「ご回答」の使い方
  • 返事・応答・返信との違い
  • 回答と解答の違い
  • 「ご返答ありがとうございます」などの使い方
  1. 回答と返答の違いを一言でいうと?
    1. 返答とは?意味を簡単に説明
    2. 回答とは?意味を簡単に説明
    3. 返答と回答は意味が重なるが使われやすい場面が異なる
    4. 迷ったときは求められている答えに注目して使い分ける
  2. 返答と回答はどんな場面で使い分ける?
    1. 返答は会話・依頼・問いかけへの受け答えに使う
    2. 回答は問い合わせ・アンケート・質問への答えに使う
    3. 返答していても質問への回答として十分でない場合がある
    4. 「返答に窮する」とはどんな意味?
  3. メールでは「ご返答」と「ご回答」をどう使い分ける?
    1. 返信や意思表示を求めるなら「ご返答」が使いやすい
    2. 質問への具体的な答えを求めるなら「ご回答」が使いやすい
    3. 「ご返答ください」と「ご回答ください」の違い
    4. ご返答・ご回答を柔らかくお願いする言い換え
    5. 返答や回答をもらったときのお礼の例文
  4. 返答・回答・返事・応答・返信の違い
    1. 返事は日常的な受け答えを幅広く表す
    2. 応答は人や機器からの反応を表す
    3. 返信はメールや手紙を送り返すことを表す
    4. 「返答なし」と「応答なし」の違い
  5. 回答と解答の違いは「質問に答えるか」「問題を解くか」
    1. 質問・問い合わせ・アンケートには「回答」
    2. 試験問題・計算問題には「解答」
    3. 「回答欄」と「解答欄」の違い
  6. 返答・回答に関するよくある疑問
    1. 「ご返答ありがとうございます」は正しい?
    2. 「ご回答をお待ちしております」は正しい?
    3. 「ご回答のほどよろしくお願いいたします」は正しい?
    4. 自分が答えるときに「ご回答」「ご返答」と言ってもいい?
    5. 社内と社外で「ご返答」「ご回答」の使い分けは変わる?
  7. まとめ

回答と返答の違いを一言でいうと?

返答と回答の違いとは?意味と使い分けを例文で解説

返答と回答はどちらも「答えること」を表しますが、返答は問いかけなどに答えを返す場面、回答は質問や要求に対して内容を示す場面で使われやすい言葉です。

意味はかなり近いため、同じ場面でどちらも使えることがあります。そのうえで、回答は問い合わせ・アンケートなど、答える内容が明確な場面にもよく使われます。

言葉 主な意味 使われ方の目安
返答 問いかけや要求などに対して答えを返すこと 会話や依頼などに対する受け答え
回答 質問や要求などに対して答えること 問い合わせやアンケートなど内容を示す場面
迷ったときのポイント
迷ったときは、「相手との受け答えを表したいのか」「質問や要求に対して示した答えの内容を表したいのか」を考えると選びやすくなります。

返答とは?意味を簡単に説明

返答とは、相手からの問いかけや要求などに対して答えを返すことです。

質問への詳しい説明だけでなく、了承や保留などの受け答えにも使えます。

たとえば、次のような言葉が返答として使われることがあります。

  • 「わかりました」
  • 「参加します」
  • 「少し考えます」
  • 「確認してからお知らせします」

このように、返答は相手からの働きかけを受け、それに対して言葉を返す場面で使われます。

相手とのやり取りや受け答えそのものに注目するときに使いやすい表現といえるでしょう。

回答とは?意味を簡単に説明

回答とは、質問されたことや求められた内容に対して答えることです。

たとえば、

「希望日はいつですか」

という質問に対して、

「10月15日を希望します」

と答える場合は回答になります。

ほかにも、

  • 希望する時間を伝える
  • 人数を知らせる
  • 質問された理由を説明する
  • アンケートの項目に答える
  • 問い合わせに必要な情報を伝える

といった場面では「回答」が使われます。

質問や要求に対して、求められている内容を示す場面で使いやすい言葉です。

返答と回答は意味が重なるが使われやすい場面が異なる

返答と回答の違いは、同じ場面を比べるとイメージしやすくなります。

たとえば、

「来週の打ち合わせに参加できますか」

と聞かれたとします。

「予定を確認してからお知らせします」

と伝えた場合、相手への返答とはいえます。

しかし、参加できるかどうかについてはまだ答えていないため、質問に対する実質的な回答としては十分でないと受け取られることがあります。

その後、

「確認したところ、火曜日なら参加できます」

と伝えれば、質問された内容に対して具体的な答えを示したことになります。

「返答」と「回答」は完全に別の行為ではなく、同じ受け答えを異なる観点から表せる場合があると考えるとわかりやすいでしょう。

迷ったときは求められている答えに注目して使い分ける

どちらを使うか迷ったら、相手から何を求められているのかに注目してみましょう。

確認するポイント 返答が使いやすい場面 回答が使いやすい場面
注目する点 相手との受け答え 質問や要求への答え
内容 了承・保留・意思表示など 情報・判断・意見など
例 「確認します」 「確認したところ可能です」

会話や依頼に対する受け答えを表したいなら返答、質問や要求に対する答えの内容を表したいなら回答が選びやすいと覚えておくと便利です。

返答と回答はどんな場面で使い分ける?

返答と回答は意味が重なりますが、返答は会話や依頼への受け答え、回答は問い合わせやアンケートなど質問への答えを表す場面で使いやすい傾向があります。

ただし、同じ場面で両方使えることもあります。厳密に二つへ分けるというより、何に焦点を当てているかで選ぶと自然です。

返答は会話・依頼・問いかけへの受け答えに使う

返答は、相手から何かを尋ねられたり求められたりし、それに対して言葉を返す場面で使われます。

家族や友人との会話だけでなく、職場などでのやり取りにも使えます。

場面 返答の例
誘いを受けた 「ぜひ参加したいです」と返答した
依頼を受けた 「確認してから返答します」と伝えた
予定を聞かれた 「週末なら空いています」と返答した
意見を求められた 「家族と相談したい」と返答した
質問を受けた 質問に落ち着いて返答した

「承知しました」「難しそうです」「確認します」のような短い受け答えにも使えます。

また、返答は内容だけでなく、返し方の様子を表すこともできます。

  • 丁寧に返答する
  • 慎重に返答する
  • 簡潔に返答する
  • 率直に返答する
  • 返答を控える

何を答えたかだけでなく、どのように受け答えしたかを表すときにも「返答」を使えます。

回答は問い合わせ・アンケート・質問への答えに使う

回答は、質問や要求に対して答えを示す場面で使われます。

代表的なのは次のような場面です。

場面 回答の例
問い合わせ お問い合わせいただいた件について回答します
アンケート アンケートに回答してください
面接 質問に対して回答する
意見募集 質問項目に回答する
確認事項 担当者から回答があった

たとえば、

「営業時間を教えてください」

と聞かれたときに、

「営業時間は午前9時から午後6時までです」

と伝えるのは回答の例です。

問い合わせやアンケートのように、質問に対して答える内容がはっきりしている場面では「回答」が特に使いやすくなります。

返答していても質問への回答として十分でない場合がある

返答と回答の違いを理解するには、「言葉を返したか」と「尋ねられたことに答えたか」を分けて考えるとわかりやすくなります。

たとえば、

「この商品は明日までに届きますか」

と聞かれたとします。

「確認します」

と伝えれば、相手への返答にはなっています。

しかし、届くのかどうかという質問にはまだ答えていません。

「確認したところ、明日の午後に到着予定です」

と伝えれば、質問された内容に対する答えまで示せます。

そのため、「確認します」のような言葉は返答とはいえても、質問への実質的な回答としては十分でない場合があります。

「返答に窮する」とはどんな意味?

「返答に窮する」とは、相手からの問いかけに対して、適切な言葉をすぐに返せず困ることを表す表現です。

「窮する」には、どう対応すればよいかわからず困るという意味があります。

たとえば、

「突然の質問に返答に窮した」

といえば、急に聞かれたため、どのように答えればよいか迷った様子を表します。

ほかにも、

「詳しい事情を知らなかったため、返答に窮してしまった」

のように使えます。

「返答に窮する」は、答えたくないという意味ではなく、適切な答えをすぐに出せず困っている状態を表します。

日常会話では少し硬い表現なので、「すぐには答えられなかった」「どう返せばよいか迷った」などと言い換えることもできます。

メールでは「ご返答」と「ご回答」をどう使い分ける?

返答と回答の違いとは?意味と使い分けを例文で解説

メールでは、返事や意思表示に焦点を当てるなら「ご返答」、質問や確認事項への答えに焦点を当てるなら「ご回答」を選ぶのが一つの目安です。

ただし、この使い分けは絶対的なルールではなく、出欠確認などで「ご回答」を使っても不自然ではありません。

求めているもの 使いやすい表現 例
参加・不参加などの意思 ご返答・ご回答 参加の可否についてご返答ください
質問への具体的な内容 ご回答 下記の質問についてご回答ください
メールそのものを送り返してほしい ご返信 このメールにご返信ください
メールで迷ったときの考え方
返事そのものや意思表示を求めるなら「ご返答」、質問への具体的な内容を求めるなら「ご回答」、メールを送り返してほしいなら「ご返信」と考えると整理しやすくなります。

返信や意思表示を求めるなら「ご返答」が使いやすい

「ご返答」は、相手に返事や意思表示を求めるときに使いやすい表現です。

たとえば、

  • 出席できるか
  • 提案に賛成か
  • 希望する日程はどれか
  • 依頼を受けられるか

といったことを確認する場合に使えます。

例文は次のとおりです。

「恐れ入りますが、参加の可否について○月○日までにご返答ください。」

「ご確認のうえ、ご返答いただけますと幸いです。」

「ご都合についてご返答をお願いいたします。」

相手との受け答えや意思表示に焦点を当てたいときには、「ご返答」が使いやすいでしょう。

質問への具体的な答えを求めるなら「ご回答」が使いやすい

「ご回答」は、質問や確認事項について答えを求めるときに使いやすい表現です。

たとえば、

  • 商品の仕様を確認したい
  • 納期を教えてほしい
  • 複数の質問に答えてほしい
  • アンケートを記入してほしい
  • 対応の可否や理由を聞きたい

といった場面です。

例文としては、

「お手数をおかけしますが、下記3点についてご回答いただけますでしょうか。」

「お問い合わせの件についてご回答いただけますと幸いです。」

「アンケートへのご回答をお願いいたします。」

質問・問い合わせ・アンケートなどへの答えを求める場合は「ご回答」が特に自然です。

「ご返答ください」と「ご回答ください」の違い

「ご返答ください」と「ご回答ください」は、どちらも相手に答えを求める表現として使えます。

ただし、言葉が向きやすい場面には違いがあります。

「この日程で問題ありませんか」

という確認では、

「ご返答ください」

と表現できます。

一方、

「納品予定日と対応可能な範囲を教えてください」

のように具体的な質問に答えてもらう場合は、

「ご回答ください」

が使いやすいでしょう。

返事や意思表示に注目するなら「ご返答」、質問への答えに注目するなら「ご回答」というのが使い分けの目安です。

ご返答・ご回答を柔らかくお願いする言い換え

「ご返答ください」「ご回答ください」も使える表現ですが、相手との関係によっては少し柔らかい表現にすると丁寧です。

たとえば、次のように言い換えられます。

  • ご返答いただけますでしょうか。
  • ご回答いただけますと幸いです。
  • ご確認のうえ、ご返答をお願いいたします。
  • お手数をおかけしますが、ご回答いただけますでしょうか。
  • 差し支えない範囲でお知らせいただけますと幸いです。

社外の相手や目上の人には、「いただけますと幸いです」「お願いいたします」などを添えると柔らかい印象になります。

期限がある場合は、

「恐れ入りますが、○月○日までにご返答いただけますと幸いです。」

のように、日付も一緒に伝えると相手が対応しやすくなります。

返答や回答をもらったときのお礼の例文

相手から答えをもらった後は、「ご返答ありがとうございます」「ご回答ありがとうございます」のどちらも使えます。

受け取った内容や、どこに焦点を当てるかによって選ぶと自然です。

相手から参加可否や意思などの返事をもらった場合は、

「ご返答いただきありがとうございます。」

と表現できます。

質問や問い合わせへの説明を受け取った場合は、

「ご回答いただきありがとうございます。」

と表現できます。

返事そのものへのお礼なら「ご返答」、質問への答えに対するお礼なら「ご回答」が一つの目安です。

より丁寧にするなら、

「お忙しいところ、ご返答いただきありがとうございます。」

「お忙しい中、詳しくご回答いただきありがとうございました。」

などと表現できます。

返答・回答・返事・応答・返信の違い

「返事」は日常的な受け答えを幅広く表し、「応答」は人や機器の反応、「返信」はメールや手紙などを送り返すことを表します。

それぞれの違いは、何に対して、どのように反応するのかを見ると整理しやすくなります。

言葉 主な意味 使われやすい場面
返答 問いかけや要求などへの受け答え 会話・依頼
回答 質問や要求などに答えること 問い合わせ・アンケート
返事 呼びかけ・連絡・質問・依頼などへの受け答え 日常会話・連絡
応答 働きかけに対して反応すること 人・電話・機器
返信 受け取った連絡を送り返すこと メール・手紙

返事は日常的な受け答えを幅広く表す

「返事」は、呼びかけ・誘い・質問・依頼・知らせなどに対する受け答えを幅広く表す、日常的な言葉です。

たとえば、

「名前を呼ばれたので返事をした。」

「参加できるか明日までに返事をください。」

「家族からまだ返事が来ていない。」

などと使えます。

「返事」は身近な会話から連絡への返しまで、幅広い場面で使いやすい言葉です。

応答は人や機器からの反応を表す

「応答」は、呼びかけや操作、信号などに対して反応することを表します。

人だけでなく、電話や機器などにも使えるのが大きな特徴です。

たとえば、

「何度呼びかけても応答がなかった。」

「電話をかけたが相手から応答がない。」

「画面を操作しても機器が応答しない。」

などと使います。

「応答」は言葉による答えだけでなく、人や機器が働きかけに反応することまで表せます。

返信はメールや手紙を送り返すことを表す

「返信」は、メールや手紙、メッセージなどを受け取った相手に送り返すことです。

重要なのは、答えの中身よりも「受け取った連絡に対して送り返すこと」に注目した言葉である点です。

たとえば、

「確認後に返信します。」

「メールを受け取ったので、その日のうちに返信した。」

「このメールに返信してください。」

などと使います。

問い合わせメールに必要な情報を書いて送り返した場合は、

「メールに返信する」

と

「問い合わせに回答する」

の両方が成り立ちます。

返信は送る行為、回答や返答は答えることに注目した表現と考えると区別しやすくなります。

「返答なし」と「応答なし」の違い

「返答なし」と「応答なし」も意味が似ていますが、使われる対象やニュアンスに違いがあります。

「返答なし」は、問いかけなどに対して答えが返ってこない状態を表します。

たとえば、

「質問を送ったが返答なしだった。」

といえば、質問への答えがなかったことを表します。

一方、「応答なし」は、人だけでなく電話や機器なども含めて、働きかけに反応がない場合に使えます。

「電話をかけたが応答なしだった。」

「何度操作しても端末は応答なしだった。」

といった使い方です。

問いかけへの答えがないなら「返答なし」、人や機器から反応そのものがないなら「応答なし」が使いやすいでしょう。

回答と解答の違いは「質問に答えるか」「問題を解くか」

「回答」は質問や問い合わせなどに答えるとき、「解答」は試験問題や計算問題などを解いて答えを出すときに使うのが基本です。

回答と解答は同じ「かいとう」と読みますが、意味は異なります。

質問には「回答」・問題には「解答」

と考えると区別しやすくなります。

言葉 主に使う対象 例
回答 質問・問い合わせ・アンケート 質問に回答する
解答 試験・計算問題・クイズ 問題を解答する

質問・問い合わせ・アンケートには「回答」

「回答」は、相手から尋ねられたことに対して情報や意見を示すときに使います。

たとえば、

  • アンケートに回答する
  • ご質問に回答する
  • 問い合わせに回答する
  • 確認事項に回答する

などです。

「好きな色は何ですか」のように、正解が一つに決まっていない質問でも回答を使えます。

正解を導く問題ではなく、尋ねられた内容に答える場面なら「回答」が使われます。

試験問題・計算問題には「解答」

「解答」は、問題を考えたり計算したりして答えを導き出すことを表します。

たとえば、

  • 試験問題を解答する
  • 解答を見直す
  • 模範解答を確認する
  • 解答欄に記入する

などと使います。

算数や数学、資格試験、クイズなど、問題を解いて答えを出す場面では「解答」が適しています。

「回答欄」と「解答欄」の違い

「回答欄」と「解答欄」も、何を記入するかによって使い分けます。

アンケートや問い合わせフォームなど、質問への意見や情報を書く場所なら「回答欄」です。

一方、試験や計算問題など、問題を解いた答えを書く場所なら「解答欄」を使います。

質問への答えを書くなら「回答欄」、問題を解いた答えを書くなら「解答欄」と考えるとわかりやすいでしょう。

同じように、「回答用紙」は質問事項への答えを書く用紙、「解答用紙」は試験問題の答えを書く用紙と考えることができます。

返答・回答に関するよくある疑問

「ご返答ありがとうございます」「ご回答をお待ちしております」「ご回答いたします」などは、いずれも場面に合っていれば使える表現です。

返答と回答については、意味の違いだけでなく、実際のメール表現で迷うこともあります。

「ご返答ありがとうございます」は正しい?

「ご返答ありがとうございます」は使える表現です。

相手が自分からの問いかけや依頼に対して返事をしてくれたときに使えます。

より丁寧にするなら、

「ご返答いただきありがとうございます。」

「早速ご返答いただき、ありがとうございます。」

などと表現できます。

参加可否や日程などについて返事をもらったときにも使いやすい表現です。

「ご回答をお待ちしております」は正しい?

「ご回答をお待ちしております」も使える表現です。

質問や問い合わせに対する答えを待っている場合に適しています。

たとえば、

「お忙しいところ恐れ入りますが、ご回答をお待ちしております。」

と書くことができます。

相手への配慮をさらに表したい場合は、「ご回答いただけますと幸いです」のように言い換えることもできます。

「ご回答のほどよろしくお願いいたします」は正しい?

「ご回答のほどよろしくお願いいたします」は、ビジネスメールなどでも使われる表現です。

「〜のほど」を使うことで、「ご回答ください」と直接依頼するよりも柔らかく依頼できます。

たとえば、

「お手数をおかけしますが、ご確認のうえ、ご回答のほどよろしくお願いいたします。」

のように使えます。

質問や確認事項への答えを丁寧にお願いしたいときに使いやすい表現です。

自分が答えるときに「ご回答」「ご返答」と言ってもいい?

「ご回答」「ご返答」の「ご」は、必ずしも相手の行為だけに使われるわけではありません。

自分から相手に向かう行為を丁寧に表す形として、「ご回答いたします」「ご返答いたします」と表現することもできます。

たとえば、

「お問い合わせについてご回答いたします。」

「後ほどご返答いたします。」

といった表現です。

文章によっては「回答いたします」「返答いたします」としたほうが簡潔に感じられる場合もあります。

「自分の行為だから『ご』を付けるのは必ず誤り」と考える必要はありません。

社内と社外で「ご返答」「ご回答」の使い分けは変わる?

基本的な意味や使い分けの目安は、社内でも社外でも大きく変わりません。

ただし、社内では関係性によって、

「返答をお願いします」

「回答をお願いします」

のように簡潔にすることもあります。

社外や目上の相手には、

「ご返答いただけますと幸いです。」

「ご回答のほどよろしくお願いいたします。」

のように、より丁寧な表現を選ぶことができます。

言葉の意味そのものを変えるのではなく、相手との関係に合わせて丁寧さを調整すると考えるとわかりやすいでしょう。

まとめ

返答と回答は意味が重なる言葉ですが、返答は問いかけなどへの受け答え、回答は質問や要求に対する答えを表す場面で使いやすいという違いがあります。

  • 返答は、問いかけや要求などに対して答えを返すこと
  • 回答は、質問や要求などに対して答えること
  • 返答と回答には意味が重なる部分があり、完全に二分できるわけではない
  • 「確認します」は返答とはいえても、質問への実質的な回答として十分でない場合がある
  • メールでは、返事や意思表示に注目するなら「ご返答」が使いやすい
  • 質問や確認事項への答えに注目するなら「ご回答」が使いやすい
  • 日常的な受け答えを幅広く表す言葉は「返事」
  • 人や機器の反応は「応答」
  • メールなどを送り返す行為は「返信」
  • 質問には「回答」、試験や問題には「解答」と覚えると区別しやすい

迷ったときは、相手との受け答えそのものに注目しているのか、質問や要求に対して示した答えに注目しているのかを考えてみてください。

二つの言葉を厳密に分けすぎず、場面や文章の目的に合わせて「返答」と「回答」を選ぶことが、自然な使い分けにつながります。